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ビジネス最強の矛と盾 Vol.3『経営者の損益感覚と損益計算』

損益計算書を見た経営者が首をかしげる光景を数多く見てきました。
その答えは、経営者の損益感覚は入金と出金に結びついており、利益はその差額で捉えています。
一方、損益計算は表示が消費税抜きであったり、減価償却費が計上されていたり、掛け売上げや掛け仕入れが含まれていたり収入や費用の発生に着目して利益を計算しています。
経営者は資金繰りを基準に、損益計算は適正な計算を基準にしており、これが首をかしげる原因となっています。

私は長い間、損益計算に携わってきましたが、自らが事業を始めてからは『経営者の損益感覚』で自社の損益を考えています。
「月初資金残高が○○で、入出金が○○だから、月末残高は○○だな。」
「今月の売上は○○で、費用が○○だから、来月の支払は大丈夫。」
「今後の売上は毎月○○で推移して、費用が○○見込まれるから、資金の推移は○○だな。売上を○○にするためにもっと頑張らなければ。」
将来の資金推移をシミュレーションして一喜一憂します。

資金ショートすれば事業が運営できなくなりますから、資金の動きを軸に損益判断をするのはごく自然の流れです。
そこには税抜計算も償却計算もありません。
支出を上回る入金を達成するための方法を考えて実行あるのみです。

私は経営者の損益感覚を『採算性計算』と呼んでいますが、経営者はその感覚でいいと思います。減価償却は投資判断の時に採算性を十分検討して推移を管理すればいいですね。
採算が取れる状態を作り上げることが重要であり、達成できれば自ずと利益体質の状態になれるはずです。

自社の採算性を一度計算してみて下さい。
資金面の課題が見えてくるはずです。

株式会社ベストプランコンサルティング
事業資金運用ベストアドバイザー 中小企業診断士
代表取締役 沖本伸也

愛媛経済レポート 2016年6月20日号掲載画像:ビジネス最強の矛と盾 Vol.3『経営者の損益感覚と損益計算』