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ビジネス最強の矛と盾 Vol.13『資金繰りの波長』

奥さん「お金がギリギリでしんどかった。」
社長「通帳見せてみろ。十分あるじゃないか。」

同族会社経営の会社が多いですが、このような会話をよく聞きます。

社長が会社通帳を見たとき1000万円あります。念のために前の月の同時期を見ると同じく1000万円あります。
社長は安定していると考えますが、なぜ奥様はお金がないと騒ぐのかいつも疑問に思います。

なぜでしょうか?

答えは、周波数のように資金の動きも高低差のある波長を描いているからです。
波長は1ヶ月で、高低差は会社によって違います。

例えば給与の支払を10日に500万円、20日に仕入等の支払500万を行い、売上の回収を月末に1000万しているとしたら、10日に波が下がり、20日にさらに下がり、残高は0円で下限値を迎え、月末に1000万円まで回復する上昇する波が生まれ、月初に元に戻るという資金運動を繰り返すことになります。

この場合、奥様は限りなく0円に近くなる20日の下限タイミングが心配で仕方なく、資金が回るかどうか電卓を叩きながら支払を行い、なんとか乗り切り、月末の忙しい時を終えた月初に社長に話しをすることが多く、そのときには資金が回復している上限値の時であるため、社長は実感しない訳です。

この波長を考える場合、覚えておいて頂きたいことが2つあります。

1つめは支払が変わらず入金が100万円減れば、波長の高さが100万円分さがりますので、翌月の20日に100万円資金が不足します。

2つめは、支払は増えたが入金が変わらない場合、波長の高低差が大きく(下の波が大きくなる)なるので同じく20日に100万円不足します。

このような単純な条件は先ずありえませんから、簡単な理屈ですが実務の中ではわかりにくいものです。もし資金の残高に不安や毎月動きが大きく変わるようであれば、1ヶ月の資金運動の波長を確認してみてください。

株式会社ベストプランコンサルティング
中小企業診断士
代表取締役 沖本伸也