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ビジネス最強の矛と盾 Vol.15『多角化戦略(シナジー効果とリスク分散) 』

多角化とは、これまでの既存の市場・製品とは異なる新しい製品・市場の組み合わせで、新しい分野の事業を展開していくことを言います。

①範囲の経済性
複数の製品・事業を別々の企業で研究・生産・販売するよりも、一つの企業で行う方が、総コストが低くなります。

一つの企業でも、複数企業でも、費用の総額は同じなのではと考えられます。
しかし、既に持っている技術、生産設備、ノウハウ、販売チャネル、ブランド等を共有することで、より効果的で経済的な事業が展開できます。
このような効果をシナジー効果と呼びます。

シナジー効果は1+1=2ではなくて、3にも4にもなるように経営資源を共有して、効果的に活用することにより得られる相乗効果をいいます。

②リスク分散
法令の変更、技術革新、流行、消費者の変化、競合店など、たくさんの事業リスクがあります。

多角化の場合、どちらかの事業がそのリスクにより撤退せざる負えなくなったとしても、片方の分野の事業により企業発展が行えます。1分野しかなければ、事業だけでなく企業が事業を行えなくなる恐れがあります。
企業が継続して事業を行うためのリスク分散と考えられます。

リスク分散できて、シナジー効果が得られるのであれば、どんどん多角化すべきと考えられますが、それが都合よくいかない面があります。

シナジー効果が発揮できるような多角化は、たくさん共有できる経営資源があるから事業の成功率は高まります。しかし、シナジーが発揮できればできるほど既存事業と分野が類似するため、事業リスクは高まる。
シナジー効果をあまり発揮できないような多角化は、既存の事業と関連性があまりないため純粋な新規事業とたいして変わらず、シナジー効果を期待できず事業の成功率は低くなる。しかし、既存の事業と関連性が低いため、事業リスクは低くなる。

シナジー効果とリスク分散はトレードオフの関係といえます。

株式会社ベストプランコンサルティング
中小企業診断士
代表取締役 沖本伸也