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ビジネス最強の矛と盾 Vol.17『マーケティング理論が使えない理由 』

SWOT分析は会社分析の王道で、事業計画やマーケティングを考える時の初期段階で検討することが多く、実践した会社も多いのではないかと思います。
私も会社の行うSWOT分析に従業員時代に参加したことがありますし、コンサルタントになってからも導入を検討しました。

SWOT分析とは強み・弱み・機会・脅威の英語の頭文字をとった名称で、強み+機会の組み合わせを会社の積極的に行う戦略要因と考え、脅威は避けるべき要因という具合に、会社の現状を4つの要因に分け、分析する手法です。

SWOT分析はシンプルですが、実はそんなに簡単ではなく、次の問題点があります。

①リーダーとなる者がSWOTの知識と理解がないと分析があいまいになる。
②項目によっては強みにも弱みにも取れ、分析があいまいになる。
③経営者に近い開示できない情報が存在し、正確な分析ができない。
④参加者のSWOTの理解と検討する目的が不明確だと中途半端になる。
⑤SWOT分析の完成で満足し、活用されないケースがほとんどである。

例えば②を考察してみると、商圏内のシェアはNO1だが、年々縮小している業種は、投資をして新商品開発を検討する場合、機会となりうるでしょうか、それとも脅威でしょうか?
また、『商圏内のシェアはNO1』を強み、『業種の縮小』を脅威と切り分けて考えたならば、強みと脅威としか捉えず、機会として新商品の開発という発想は生まれないかもしれません。

SWOT分析を行う場合、分析内容を活用することが前提で、かつ、現状と将来を踏まえて3次元で捉えて分析しなければうまくいきません。
結果が分かりやすくシンプルなだけに、分析ツールとして活用するための検討過程は難しいといえます。
SWOT分析そのものが使えないのではなく、正確に分析することが難しく、分析ツールとして活用できていないケースが多いといえます。

株式会社ベストプランコンサルティング
中小企業診断士
代表取締役 沖本伸也